Effect etc.
ワクチンを接種することで得られる効果と、
接種に伴って起こりうる副反応について解説します。
感染予防効果等は時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが、様々な研究結果等から示唆されています。
感染拡大防止・重症化予防の観点から、追加接種することとされました。
3回目接種を行わなかった場合と比較して、感染予防効果や重症化予防効果等を高める効果があります。
イスラエルで実施された、ファイザー社のワクチンの接種後の情報を集めた研究では、 追加接種した場合における入院、予防効果の比較になります。
入院予防効果 | 重症化予防効果 | 死亡に対する予防効果 |
---|---|---|
93% | 92% | 81% |
オミクロン株に対する初回(1回目・2回目)接種による発症予防効果は、デルタ株と比較して低下するものの、追加接種により回復することが示唆されています。入院予防効果も、デルタ株と比較すると一定程度の低下はありますが、発症予防効果と比較すると保たれており、追加接種で回復することが報告されています。
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~ワクチンごと異なる臨床試験の結果であり、単純に比較はできません~
※新型コロナワクチンは、臨床試験(第Ⅲ相試験)で、有効性と安全性に関して厳格な評価が行われた後に承認されています。
その上で、効果の持続性等を確認するために、臨床試験の一部が継続されています。まれに起こる重大な副反応として、アナフィラキシー※があります。万が一の場合に備えて、接種後15~30分は必ず接種場所で体調確認をお願いします。
※「アナフィラキシー」とは、じんましん、唇やのどの腫れ、咳、吐き気などのアレルギー症状のうち、2つ以上が短時間で急激に現れる状態のことです。
12歳以上の方と同様、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛、発熱等、様々な症状が確認されていますが、殆どが軽度又は中等度であり回復していること、現時点で得られている情報からは、安全性に重大な懸念は認められていないと判断されています。
1)Hause AM, et al.:COVID-19 Vaccine Safety in Children Aged 5–11 Years — United States, November 3–December 19, 2021.MMWR Morb Mortal
Wkly Rep. 2021 Dec 31;70(5152):1755-1760. (最終閲覧日2022年2月28日)
2)厚生労働省:ファイザー社の新型コロナワクチンについて コミナティ筋注(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2))試験の概要(最終閲覧日2022年2月28日)
5-11歳の男性における新型コロナワクチン接種後の心筋炎の報告率は、12-15歳及び16-17歳の男性における報告率より低いと報告されています。
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※なお、長期的な影響については、現時点ではわかっていません。新たな知見が集積され次第、速やかにお知らせしていきます。
更に詳しく知りたい方
厚生労働省では、今まで報告された新型コロナワクチンの副反応疑い報告など、公開されています。 ワクチン接種後には、接種と因果関係のない偶発的な事象も生じるが、因果関係が不明な場合も含めて、副反応を疑う事例として広く収集し、評価の対象とされています。
副反応疑いや有害事象についてはこちらから
また、厚生労働省の分科会や審議会において、
ワクチン接種順位や有効性・安全性等について議論されています。
ワクチンを接種することでその病気(ウイルスや細菌)に対する免疫が作られ、病気になりにくくしたり、重症化を予防することができます。また、多くの人が接種を受けて免疫を獲得していると、集団の中に感染者が出ても「集団免疫効果」によって感染が広がらず、流行を予防できます。さらに、ワクチンを接種することができない人を守ることにもつながります。
大きく分けると「個人を守る」、
「社会を守る」ことの2つの役割があります。
● 自身が病気にかからないようにする
● ご自身が病気にかかっても症状が軽く、重症にならないようにする
● 身近な人に病気をうつすことを防ぐ
ワクチンの接種後には、免疫ができるなど効果をもたらす一方で、
有害事象と副反応はどちらもワクチン接種をしたあとに起こった症状に対して使用される言葉です。
ワクチンの接種と因果関係が認められたものを「副反応」といいますが、しばしば混同されたり、誤解されて使用されていることがあるため注意が必要です。
ワクチン接種後に起こること
※ワクチンが原因ではないことも含む
〈例〉
ワクチン接種の翌日に
自転車にぶつかってけがをした。〈例〉
発熱、注射を打った箇所の痛みなど